空想でなく、実際にお客様から何度もご相談頂いたことがある身の毛もよだつ話。ずいぶん長いこと塗装業界に身を置いていますが、この話は何度聞いても顔面蒼白になります(嘘です)。
なんせ、この方法で外壁塗装や屋根塗り替えで 70万円以上も大損をしているひとも見たことがありますので…。
特に戸建て住宅にお住まいの皆さんはお気をつけてください。その実話を再現っぽくまとめてみました。
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うららかな昼下がり。リビングのソファで茶菓子でも食べながらグータラと怠惰の極みを尽くしていたら突然なる呼び鈴。
ピンポーン!
奥様「あら、おかしいわね。特に通販頼んだ記憶もないし、誰かしら?」
ガチャ…
業者「こんにちは、ちょっとおウチのことで気になったことがあったもので、失礼かなとは思ったのですが居ても立っても居られずにベルを鳴らしてしまいました…すいません」
奥様「(え、なに?宗教の訪問?それとも新手の訪問販売…?怪しいわね)ああ、そうなんですね。どういったご用件で?」
業者「奥さん、そんなに警戒しないでください。決して怪しいものではありません。わたし、この地域で塗装業やってる○○と申すものです。今日たまたま近所さんのご挨拶に伺ってて、お宅の外壁の劣化状態を見て、つい…」
奥様「外壁?ああ、たしかにもう汚れもひどくなってますもんね、お恥ずかしい。でも、ウチの主人、自分できれいにするって言ってましたから結構ですよ、お引取りください」
業者「そうですかそうですか。頼もしいご主人ですね。でも奥さん、これ、もう単なる汚れなんていう話じゃないんですよ…決して契約なんか迫りませんから、ちょっといっしょに1分だけ、壁の状態診てもらえませんか?少しでも怪しいなとか嫌だなって思ったらすぐに引き返しますし、ウチの塗装使わなくても全然いいので…」
奥様「そこまで言うなら…」
====庭に移動====
業者「立派なお庭ですねえ!家建てるとき、結構、コレ(お金マークの仕草)、かかったでしょ」
奥様「よくおわかりになりますね。はい、主人がもともと家にすごくこだわる方で。そんなに大層なつくりじゃなくていいってわたしいったのよ。でも『ずっと暮らす家やからな。こどもたちにも残してあげたいし、せっかくならちゃんとしたもんにしよう』って聞かなくて…」
業者「いいご主人じゃないですか。いまどき珍しいですよ。家族想いで。…それで、ですね奥さん。やっぱり、間近で見たらいよいよ外壁の状態が危ないです」
奥様「え、危ないって、どういうことですか?ただ黒ずんで汚れているようにしか見えないけど…」
業者「これ、汚れじゃなくて、カビです。しかも結構厄介なやつ。根深く外壁の奥に侵食して、水漏れとかひび割れの原因になります。いや、ちょっとこれはひどいなあ…」
奥様「(そういえば今まで業者さんにしっかり診てもらったことなかったわね…)あの、これってそんなに危ない状態なんですか?」
業者「ええ、ちょっと早めに取り掛からないと建物の躯体まで腐食が浸透して下地処理や事前工事で相当費用かかるようになっちゃいますよ…」
奥様「え!?それはなんとかしたいかも…ちょっと主人にも相談してみますね」
業者「奥さん、どちらにしても早く工事しないと取り返しのつかないことになります。まあこれもなにかのご縁ですし、今契約いただいたら通常よりもお安くできますよ。いざとなったらクーリングオフもできますし」
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さて、こんな風なストーリー仕立てにしてみました(笑)
いかにもありがちな手口です。
そういえば最近、台風17号の被害を受けた高齢者宅で27歳の自称家屋診断業(怪しすぎて呆れてしまうレベルです)が強引に契約を結び工事を行ったということでニュースになっていましたね。
屋根の修理強要か 27歳男逮捕 台風被害の女性に
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/屋根の修理強要か-27歳男逮捕-台風被害の女性に/ar-AAHPMCP
許せません。ただでさえ台風の被害でお困りになっているところを狙う悪質過ぎる手口です。
悲しいですが、こういうときに弱みにつけこんでくる業者は必ずあります!
もし、あなたのご両親が高齢でひとり暮らしをされているようでしたら、ぜひ突然訪問してくる業者に気をつけてとお伝え下さい。
月組に依頼しなくても構いません。ほとんどが優良な塗装業者さんで、ごく一部がこういう悪どいことをしていますから…。
この事例の奥さんがこれからどうなるのか、ぜひ次回を楽しみにお待ち下さい!
■第2話はコチラ